1972-02-29 第68回国会 衆議院 予算委員会 第6号
しかるに戦後の日本の対中国政策は、このあたりまえの姿勢をとらないで、いままでは小手先外交に終始をしてきた。言いかえればアメリカの追随外交に終始をしてきたということでございまして、これを軌道に戻すという基本姿勢が一番大切なのではないか。
しかるに戦後の日本の対中国政策は、このあたりまえの姿勢をとらないで、いままでは小手先外交に終始をしてきた。言いかえればアメリカの追随外交に終始をしてきたということでございまして、これを軌道に戻すという基本姿勢が一番大切なのではないか。
一時のがれの小手先外交が禍根を残す好例であると思うので、総理、外相から、それぞれ御答弁を承りたいと思います。今かりに百歩を譲って、無償とした場合には、供与額の減額は当然ではないか。事務当局のほうは、大体この線で交渉を進めていたと聞いております。なぜ総理はこれを取り上げなかったのでありますか。タイ国及びサリット首相からの手厚いもてなしに、つい気を許してしまってお忘れになったんではないかと存じます。
今日の段階においては決していわゆる小手先外交というような、敗戦までの日本の外交がとつておつたようなそういう単にいわゆる小手先で以てやれる外交の時代でないことは私から申上げるまでもないのであります。確固たる原則の上に立つて行動して、そうして国際輿論というものの上にその支持を求めるというよりほかに方法はないのであります。
それが又日本の外務省の持つておるような小手先外交の伝統というものに対しては我々は非常な不安を感ずるのであります。従つて我々は原則的に正しく、そうして国際輿論というものの支持を受けて、あらゆる点において明朗な解決ができる方向に立たなければならぬ。